食後に血糖値が上がるのはなぜ?
年齢を重ねるにつれ、血糖値が気になってくる方も増えています。
血糖値は食後に上がることはよく知られていますが、
なぜ食後は血糖値が上がるのでしょうか。
Contents
食後高血糖とはどのような状態なのでしょうか?
食事を摂ると血糖値は一時的に上昇しますが、
健康な人であれば2時間以内には正常値である70〜100mg/dlに戻ります。
食事を摂ってから2時間後の血糖値が140mg/dl以上であると、
食後高血糖と判断されます。
この値は、年齢やその人の体調などにもよるところがあるので、
医者の診断や指導の下に判断するとよいでしょう。
食後高血糖はなぜ起こるのでしょうか?
食後高血糖の人は、
インスリンというホルモンが正常に機能していない可能性があります。
上昇した血糖値を下げることが、インスリンの役割です。
インスリンの分泌量が少ない、
またはインスリンが分泌されても効果が弱い場合は
血糖値が十分に下がらず、食後高血糖が引き起こされてしまいます。
食後の血糖値が高いままだと、なぜよくないのでしょうか?
食後高血糖が続くと、
インスリンの機能不全が原因である糖尿病を発症する可能性が高くなります。
糖尿病と診断されていない人でも、
食後の血糖値が急上昇した後、
すぐに急降下して正常値へ戻る「血糖値スパイク」がみられると危険です。
急激な血糖値の変動が繰り返されると、
血管壁が傷つけられて動脈硬化のリスクが高まります。
その他にも、インスリンを投与中は特に低血糖にも注意が必要です。